
富士ゼロックスが首都圏に開設したサテライトオフィスの様子。顧客訪問回数が増えるなど、営業担当者の業務効率が上がったという=東京都中央区(同社提供写真)【拡大】
サテライトオフィスは本社の周辺に衛星(サテライト)のように配置した小規模事業所。通信環境を整備すれば会社と同様に仕事ができるため、移動時間短縮による生産性向上や、多様な人材活用といった効果が期待される。会議スペースやオフィス仕様の複合機を設営するなど、在宅勤務よりチーム作業に向くとされる。
1980年代に都心の不動産価格の高騰を背景にサテライトオフィスの設置が相次いだが、定着しなかった。近年はクラウドの普及などIT環境の整備もあって再び注目されている。
政府が働き方改革を掲げる中、勤務形態の多様化に取り組む企業は増えており、東急電鉄は5月に複数企業の社員が共用する「サテライトシェアオフィス事業」を開始。東急沿線の直営5店舗、提携25店舗をワークライフバランスを目的に社員にも開放した。富士ゼロックスも営業担当向けに、首都圏に10カ所のサテライトオフィスを設置している。「顧客訪問件数が対前年比で65%増えたチームもある」という。