
「オーシャンディセント」の画面(ソニー・インタラクティブエンタテインメントのHPから)【拡大】
別のソフト大手が制作したホラービデオ(デモ版)は、手を縛られて椅子に拘束されている自分を助けようとした仲間が、ゾンビに刺され、そのゾンビが今度は包丁を手に自分に斬りかかってくると、椅子から逃げ出したくなる恐怖を味わった。一度は仲間に救われたものの、今度はゾンビが顔に包丁を突き刺すように襲ってきたときは思わず叫びたくなった。心臓もやや高鳴ったようだ。
VRだと頭では理解していても、目から飛び込んでくる世界に直感的に反応してしまうため、声が出たり、汗がにじむ。体験したソフトはいずれもよく知られたVR体験デモ用だが、テレビ画面の向こうで展開されるゲームと、その中に入り込んで体験するVRの違いは60代でも実感できた。SIEでは「今後、VR機能を生かしたさまざまなゲームや映像が出てくる」(野田牧子広報課長)と期待している。相模湾や東京湾など実際の海底をVRで体験できれば釣り師には嬉しい実用映像だし、60代なら誰でも知っている名画『ミクロの決死圏』なんて、VRでぜひ見てみたいものだ。
ただし、高齢者がVRにはまると、外出しなくても日本はおろか世界中の観光地も家の中で体験できるようになり、足腰が早く弱ってしまう可能性もないとはいえない、と要らぬ心配を考えた。