NECは21日、人工知能(AI)を活用して、モノの表面に浮かぶ紋様「物体指紋」を画像で見分ける「GAZIRU(ガジル)個体識別サービス」を28日から製造業者向けに提供すると発表した。完成した製品に不具合が見つかった場合、同じ部品や素材を使った他の製品を素早く特定し、回収・点検することができる。5年間で100億円の売り上げを目指す。
製造工程で、ねじやボルトなどの部品や素材をカメラで撮影し、人間の指紋のように物体1個ごとに異なる物体指紋の画像データを蓄積。従来技術と比べ、紋様を10分の1程度細かく認識できるよう精度を高めた。識別用シールやICタグを準備する手間が省け、個品管理の効率化につなげる。
月額サービス利用料(税別)は50万円からで、導入時の初期サポート料(同)は100万円。