
G7交通相会合でトヨタ自動車の自動運転車に乗り込むフォックス米運輸長官=9月24日、長野県軽井沢町【拡大】
一方、懸案だった国際ルールの標準化をめぐる項目では、本当に協調で合意なのか、首をかしげる表現も散見される。
声明では、日欧が主導する国連での議論については「進捗(しんちょく)を確認」とした。一見して普通の表現のようだが、G7全体で設置したワーキンググループの議論については「進捗を歓迎」となっており、明らかに評価に差がついている。国際ルールの方向性も「イノベーションを促進するものでなければならない」とし、国内の認証制度に合わせて段階的に自動運転技術のルール作りを目指す日欧にクギを刺した格好だ。
「今回は大局的な議論だった」。政府関係者も個別課題については、設置が決まった作業部会での議論次第との見方を示す。
「道のりまだ遠い」
作業部会での議論は曲折が予想されるが、日進月歩の自動運転技術に関する国際ルールの策定は待ったなしだ。日米欧のメーカー各社などはアクセル、ブレーキ、ハンドルの複数の操作を自動化する技術を開発している。日産自動車が開発したミニバンは単一車線での自動運転を盛り込む。国際協調が遅れれば、自動運転技術の普及に水を差す可能性がある。