
経営方針について説明する富士通の田中達也社長=27日、東京都港区【拡大】
富士通は27日、中国の聯想(レノボ)グループと戦略的提携に向けて検討していると発表した。世界的にパソコン市場の成長が伸び悩む中、富士通は世界最大手のレノボと組んで競争力を高め、「FMV」ブランドを残す道を模索する。
田中達也社長は東京都内で開いた経営方針説明会で、レノボとの提携について「パソコン事業をさらに強くするのを念頭にしている。ブランドは維持する」と強調した。
富士通は今年2月にパソコン事業を分社化。両社はパソコン事業を統合し、レノボが51%、富士通が3分の1以上を出資し、残りを日本政策投資銀行が拠出する案を軸に検討している。
パソコンはコモディティー(均一商品)化が進み事業成長が見込めないのが実情だ。富士通は、あらゆるものをインターネットでつなぐIoTや人工知能(AI)を活用したサービス分野へのシフトを進めている。
田中社長は説明会で、現在2~3%にとどまる営業利益率が2017年度に5%に上昇するとの見通しを示した。将来目標として掲げる10%以上は「在任中に達成したい」と述べた。
富士通が同日発表した16年9月中間連結決算は、営業損益が258億円の黒字(前年同期は124億円の赤字)、最終損益は118億円の黒字(同159億円の赤字)となった。