ソフトバンク、「ワイモバイル」からの乗り換えで特別割引プラン検討 iPhoneも安く

11月にオープンした全国初のソフトバンクとワイモバイルの併売店=高知市
11月にオープンした全国初のソフトバンクとワイモバイルの併売店=高知市【拡大】

 ソフトバンクが、同社の格安ブランド「ワイモバイル」のスマートフォン契約者向けにソフトバンクへの乗り換え割引の新料金プランを検討していることが20日、分かった。ワイモバイルとソフトバンクの併売店も全国展開し、両ブランドの連携を強化する。また、ソフトバンク店ではスマートフォンの使い方アドバイザーを年度内に倍増するなど、苦情が多いイメージの刷新を狙う。

 新料金プランは、ワイモバイル契約で、米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」搭載スマホを使っている小中学生が、進学後に米アップルの「iPhone(アイフォーン)」の最新機種を利用するためソフトバンクに乗り換えることを主に想定している。現在はワイモバイルからソフトバンクに乗り換えると毎月の通信料負担が3000円程度上がるが、新プランはこれより負担額を抑えることを検討中だ。

 ワイモバイルの契約者数は公表されていないが、格安スマホブランドの中ではトップクラスの顧客数と伸びを維持しているもようで、新プランによる乗り換えで、鈍化傾向のソフトバンク契約者数の底上げを図る。

 一方、併売店は、ソフトバンクの販売代理店のテレニシホールディングス(大阪市)が11月に高知市に開いた1号店に続き、九州や沖縄に出店する計画。NTTドコモのシェアが高いとされる四国など地方で全国展開する。

 また、ソフトバンク店では、全国の約2500のソフトバンク店の400店に配置している、アプリの使い方などを教えるスマホアドバイザーを年度末に750店までほぼ倍増させ、スマホを使ったネット通販の方法も教えるようにする。