お家芸で上方修正も再成長に試練、北米減速、開発負担が重しに トヨタ (1/2ページ)

2016.11.8 22:14

2016年9月中間連結決算について説明するトヨタ自動車の伊地知隆彦副社長=8日午後、東京都文京区
2016年9月中間連結決算について説明するトヨタ自動車の伊地知隆彦副社長=8日午後、東京都文京区【拡大】

 トヨタ自動車が平成29年3月期の連結営業利益予想を従来見通しから1千億円上方修正したのは、お家芸とする原価低減の徹底が収益を押し上げるためだ。ただ、それでも前期比で4割もの減益となる上、世界販売も米国市場の減速などから下方修正した。円高の逆風が続く中で、次世代環境技術などで優位性を保つための投資は削れない。直面する厳しい局面をどう克服し、再び成長軌道に戻すのか。トヨタの真価が試される。(今井裕治)

 「緊急的な原価低減活動が順調に進んでいる」

 トヨタの伊地知隆彦副社長は8日、東京都内で開いた会見でこう胸を張った。原価改善の取り組みなどで前期よりさらに1150億円ものコスト改善にめどをつけ、営業利益予想の上方修正につなげたからだ。

 乾いた雑巾を絞るような徹底したコストの圧縮で、収益は予想より上向きとなる計画だが、販売をめぐる環境は難しさを増している。29年3月期の世界販売見通しは8月時点の予想に比べ5万台引き下げられ、1010万台に見直した。世界販売台数の約3割を占める北米での苦戦が最大の要因だ。北米の販売台数は当初予想を6万台下方修正し、282万台とした。

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