ただ、同社が予測しているように2016年12月期の連結売上高は2200億円で経常利益は22億円、当期純利益10億円です。経常利益率1%、当期純利益率0.5%と計算できますが、実に薄利です。2200億円の売上は上場来2015年12月期に次ぐ低い水準ですし、2013年12月期と比べればいまだにマイナス成長です。また、5年前の2011年12月期には経常利益率9%、当期純利益率4%を誇っていたことを考えると、現段階の利益水準もまだまだ低いと言わざるをえません。辛うじて利益が出ている程度です。
今は既存店舗の改装や成長が見込めない店舗の閉鎖、人材や資金といった経営資源の最適な配分や抜本的なコスト構造の見直し等で会社がまさに生まれ変わっている過渡期です。本格的な回復はこれからです。
マクドナルドの創業者であるレイ・ クロックの言葉「わたしの本当のビジネスはハンバーガーを売ることではなく、不動産業だ」の通り、マクドナルドの最大の強みは立地です。会社が食の安全を保証しつつムダを省き、筋肉質の企業体制に変わったあかつきには、きっとこれまでとは違った形で、強くて揺るがないマクドナルドが誕生するでしょう。
(文=公認会計士 秦美佐子)(PRESIDENT Online)