
日立製作所が試作したレンズレスカメラ。レンズなしで動画を撮影できる【拡大】
スマートフォンなどのカメラは、一般的に複数のレンズを重ねて用いている。日立では、それらが全て不要になるためコストダウンが見込める上、薄型軽量化も可能としている。
レンズレスカメラは、米ライス大学や半導体開発会社の米ラムバスが開発しているが、画像処理に膨大な計算が必要な場合が多い。一方、撮影後のピント合わせができるカメラはライトフィールドカメラと呼ばれ、米ライトロなどが製品化しており、特殊なレンズが使われている。今回の技術は両方の機能を同時に備えるほか、モアレ縞を活用することで複雑な画像処理方法が不要になるため、処理速度を従来のレンズレスカメラに比べて300分の1に短縮できるという。