パナソニックが、オーストリアの自動車用ライト大手「ZKWグループ」の買収を検討していることが5日、分かった。太陽電池事業などの不振が続く中、成長分野と位置付けている自動車関連事業を強化するのが狙いで、自動運転や電気自動車(EV)の普及で拡大する需要取り込みに向け、積極投資を行う。
両社は現在、買収額など詰めの協議を進めている。ZKWグループは欧米の自動車メーカー向けに発光ダイオード(LED)ライトなどを生産しており、パナソニックのセンサー技術などを生かし、新たな技術開発を進めるとみられる。
パナソニックは、車載用電池など自動車関連事業の連結売上高を2019年3月期に16年3月期の1.5倍の2兆円に引き上げる計画。
今年7月には自動車向けソフトウエア開発のドイツメーカーを子会社化するなど、海外企業の合併・買収(M&A)を進めている。
自動運転やEVの技術開発にも意欲的で、自動運転が可能な小型EVの開発に向けた実証実験を開始した。米EVメーカーのテスラ・モーターズとは、車載用のリチウムイオン電池事業で協業。EV用の空調機器を生産するため、中国自動車大手の北京汽車との合弁会社設立も準備している。
パナソニックは自動車関連事業に16年度だけで約225億円を投資する方針を示している。ZKWグループの買収が実現すれば、投資額はさらに膨らむことになりそうだ。