5兆円超の電子マネー激戦、アップルペイで拡大 Edy巻き返し策 (2/2ページ)

アイフォーンをかざすだけで自動改札を通過できるなど、電子マネーの利便性をめぐる競争が激化している
アイフォーンをかざすだけで自動改札を通過できるなど、電子マネーの利便性をめぐる競争が激化している【拡大】

 日銀によると、電子マネーの決済額は14年に初めて4兆円を突破。昨年10月からの1年間で5兆円を超えるなど増え続けている。特に国内スマホのシェアが5~6割とされるアイフォーンで利用できるアップルペイがスイカに対応したことなどから、電子マネーの決済額増加に寄与するとみられている。

 エディは、セブン&アイ・ホールディングス傘下の各社などで使える「nanaco(ナナコ)」やワオンより先にサービスを開始しているため、累計発行枚数は1億枚超と多いが、クレジットカードに組み込まれているものなど「カードの所有者が電子マネーとして利用しないことが多い」(流通業関係者)ため、決済額ではナナコやワオンに押されているとされる。このため、楽天は新サービスで決済額増加を狙うが、大和総研経済環境調査部の町井克至主任研究員は「流通系電子マネーの勢いを覆すほどではない」と指摘する。

 他の電子マネーに先駆けてアップルペイに対応したスイカや、KDDIの「auウォレット」など携帯電話大手の電子マネーも含め、顧客囲い込みに向けた各社の新サービス投入が続きそうだ。

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 ■主な電子マネー発行枚数

 ・楽天Edy(エディ)/約1億10万枚

 ・Suica(スイカ)/約6232万枚

 ・WAON(ワオン)/約6140万枚

 ・nanaco(ナナコ)/約5083万枚

 ※ワオンはカードのみ。ほかは携帯電話、スマートフォンアプリを含む。スイカは11月末時点。他は10月末時点