
東京・銀座のソニービルで開かれている歴代商品の展示会=11月【拡大】
来年の解体が決まった東京・銀座のソニービルで、日本初のトランジスタラジオや犬型ロボット「AIBO(アイボ)」などソニーの歴代商品約730点がずらりと並ぶ展示会が開かれている。入場無料で来年2月12日まで。
昭和41年に開業したソニービルはフロアを田の字に4分割して段差を設け、らせん状に上っていく「花びら構造」で注目を集めた。展示会では、上階になるにつれて時代が新しくなるように商品を配置し、ラジオからテレビ、携帯電話と時代の移り変わりを楽しむことができる。
イラストレーターのみうらじゅん氏など著名人10人の思い出の商品を紹介するコーナーもある。
夫婦で訪れた世田谷区の自営業倉地奈央さん(44)は初代ウォークマンを前に「今見てもこだわりを感じる。幼い頃、持っている人がうらやましかった」と懐かしんだ。ソニービルは来年春に解体が始まり、その後にイベント会場「銀座ソニーパーク」として生まれ変わる予定だ。