
大型商業施設「MARKISみなとみらい」のキッズスペースを利用する家族連れ=6月、横浜市西区【拡大】
ショッピングセンターなどで、赤ちゃん連れの男性でも利用しやすいように配慮されたベビー休憩室が増えている。背景には、子育てに積極的に参加する「イクメン」の増加もあるとみられ、施設側も常連客としてファミリー層を取り込む狙いがある。
盛況なスペース
明るい色調のマットの上を赤ちゃんがよちよち歩き、積み上がった柔らかいブロックが倒れるとうれしそうに笑った。2013年6月に横浜市西区に開業した大型商業施設「MARK IS みなとみらい」。3階のキッズスペース「おやこの森」はいつも大盛況だ。
140平方メートルに、滑り台などの乳幼児用スペースが広がる。母親が買い物中なのか、子供を見守る男性の姿も多い。
施設によると、一角のおむつ替えゾーンは、男性も利用しやすいように扉を設けず、オープンな設計にした。哺乳瓶での授乳用に給湯設備や洗い場を用意。女性が母乳を直接与えるスペースだけを扉付きにして、男性の入室を禁止にした。
需要の変化
「子連れ客のニーズを熟考してつくった」と話すのは同施設の白井杏奈さん。「ここを目的に来店する家族連れも多く、全体の集客増につながっている」と強調する。