生保、ESG投資を加速 持続的成長へ運用資産多様化 (1/2ページ)

 日本生命保険、三井生命保険のみならず、世界の機関投資家がESG情報を投資に組み込む活動を加速している。年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)も同投資を進めている。

 機関投資家にとって、ESG投資は「環境保護などに優れた企業を応援する」という企業の社会的責任(CSR)の側面がある。

 加えて、環境・社会・企業統治(ガバナンス)に着目する企業や団体は、長期にわたり持続的成長、収益が見込める安定した投資先で、年2~3%の利回りが見込める。

 生保各社は、顧客から預かった保険料を10年から30年の契約満期まで長期国債などで運用している。長期の投資先として、ESG投資は「親和性がある」(第一生命保険)という。

 現在、米国の長期金利(10年債)の利回りは、大統領選直前の1.8%台から「トランプ相場」によって2.4%台に上昇するなど、米国債が生保の投資先として、再び注目を浴びている。

 しかし、米ドルの相場変動による損を回避するためのコストが12月に入り、「1.9%まで上昇している」(大手生保運用担当者)ため、実際の利回りは年0.5%程度にすぎない。

「運用資産の多様化を図ることが課題となっている」(住友生命保険)