NEC、カメラで“人の視線”の方向検知 興味や関心を分析

2016.12.17 06:09

 NECは16日、街中や店舗に設置したカメラで人の視線の方向を瞬時に検知する技術を開発したと発表した。10メートル離れた場所でも人の動きに加えて目線も正確に追って、興味や関心を分析したり推測できるため、マーケティングや不審者監視に活用できる。2017年度中の実用化を目指す。

 今回開発した技術は同社の顔認証技術の中核機能「顔特徴点検出技術」を用いて目頭や目尻、瞳などの特徴から点を正確に特定することで視線の方向を推測する。通常のカメラで上下左右5度以内の誤差で高精度な視線検知を実現した。街中のデジタルサイネージ(電子看板)の効果検証や、スーパーなど店舗で買い物客の興味を把握して陳列方法に生かすこともできる。

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