シャープ 8K液晶テレビの発売検討 10~12月期は黒字へ

2016.12.28 05:00

 経営再建中のシャープが、次世代の超高精細な8Kの放送技術に対応した液晶テレビの家庭用モデルを2018年にも国内発売する方向で検討していることが27日、分かった。総務省が18年の実用放送開始を目指しており、20年の東京五輪を前に、市場開拓を目指す。

 傘下入りした台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業との提携による費用削減が進んだことなどから、16年10~12月期連結決算の最終損益が黒字化するとの見通しも明らかになった。四半期の最終損益の黒字は14年7~9月期以来。戴正呉社長は27日付の社員向けメッセージで、16年度下期の黒字化に向けた決意を改めて強調した。

 8Kテレビは既に販売されている高画質な4Kの4倍の解像度を持ち、家電大手ではソニーなどが商品化を狙っている。シャープは得意なサイズとする60~90型の大型に絞り、8Kテレビの投入に向けた準備を進める方針。戴社長もメッセージで、社内体制の再編による開発促進を明言した。

 8K用の高密度集積回路(LSI)は福山工場(広島県福山市)で製造する見通し。家庭用モデルの発売に先駆け、既に販売中の業務用の8Kモニターの品ぞろえも拡充。手術などで精細な映像が必要になる医療向けの販売も検討する。

 次世代の放送技術をめぐっては、NHKが8月から4K・8Kの試験放送を衛星放送で開始。在京民放キー局などでつくる放送サービス高度化推進協会も今月1日に試験放送を開始するなど、実用放送に向けた課題を検証する段階に入っている。

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