--今年、経営で重視するテーマは
「現在の“湯加減”は心地良いが、長い目で見れば国内の建設投資は減っていく。収益源の多様化と、そこへ向けた改革が急務だ。例えば顧客向けの電力小売りを昨年始めたが、『建てた後』のマネジメントを拡大したい。そうした新事業に対応できる人材の多様化も必要だ。女性だけでなく障害者や外国人も働ける職場を目指し、そのための改革を進めなくては」
--海外比率の引き上げも
「現在の約1割から2割に引き上げたい。その体制づくりに向け、新入社員の海外派遣に注力している。国内の仕事も忙しいが、踏ん張りどきだ。今、ベトナムで同国初となる地下鉄を工事している。インドネシアもタイもそうだが、国づくりの真っ最中にある市場を取りこぼす手はない。リスクを見極めながらミャンマーやインド、さらにはアフリカも視野に入れたい」
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【プロフィル】井上和幸
いのうえ・かずゆき 早大院理工学研究科修了。1981年清水建設入社。執行役員建築事業本部第2営業本部長、常務執行役員名古屋支店長、専務執行役員同、取締役専務執行役員同を経て2016年4月から現職。東京都出身。