
MRJ事業について説明する三菱重工業の宮永俊一社長=23日午後、東京都港区【拡大】
MRJは、米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)製の最新エンジンを搭載し、燃費性能が従来機に比べて2割ほど高い。これに対し、ライバルのエンブラエルも同型エンジンを搭載した新型機「E2」を20年にも投入する計画。納期の差がなくなるほど、優位性は薄れてしまう。三菱重工は1000機以上を販売し、70~90座席の小型ジェット旅客機市場で半分のシェアを獲得したい考え。エンブラエルやボンバルディア以外に中国やロシアのメーカーもひしめき合う中、目標達成に向けこれ以上の足踏みは許されない。(井田通人)
■MRJ開発の経緯
2007年10月 三菱重工業が販売開始
08年 3月 全日本空輸から25機受注し、事業化を正式決定
4月 三菱重工子会社の三菱航空機が事業開始
12年12月 米スカイウェスト航空から200機受注
13年 8月 3度目の納期遅れを発表
15年11月 愛知県営名古屋空港から初飛行。飛行試験開始
12月 4度目の納期遅れを発表
16年 7月 ロックトン(スウェーデン)から20機受注で基本合意
8月 米国に向かっていた試験機が2日連続で引き返し
9月 試験機が米国に到着
10月 米国での試験飛行開始
11月 三菱重工が社長直轄の事業推進委員会を設置
17年 1月 5度目の納期遅れを発表