経営はダイエットと真逆? 拡大戦略で驀進するライザップ 業界の風雲児の横顔は (1/3ページ)

 フィットネスクラブ運営の「RIZAP(ライザップ)」が急成長している。芸能人らが公開ダイエットに挑むCMで注目されたが、コンビニとの提携や赤字会社を次々飲み込むなどダイエットと真逆の拡大戦略でも話題を振りまく。業界でも異彩を放ち続ける同社の横顔を追った。

 満を持してあの“大物”が挑戦だ。元旦から放映されているテレビCMで、「人生初の標準体形」を手に入れることを宣言したのは、巨漢タレント、松村邦洋。“デブキャラ”で名を売る松村だが、現在の108キロ前後から80キロに落とす決意なのだという。

 これまでもライザップは、タレントの遠藤章造、元プロボクサーで俳優の赤井英和、エコノミストの森永卓郎氏などをCMに起用し、見事な「激やせ」ぶりで話題を集めてきた。

 CM人気は見事に営業に反映され、2012年に事業を始めたばかりだが、今では全国に店舗を展開するほか、中国やシンガポールにも出店。ライザップの運営会社は2016年3月期の連結売上高が前年同期比42%増の554億円、営業利益は2・4倍の50億円をたたき出した。それでも通過点とばかりに、20年に売上高3000億円を達成する目標を掲げ、現在は札幌証券取引所の新興企業向け市場に上場しているが、東証1部をゴールに目指しているようだ。

不振企業を次々と飲み込む