もっともこれまでの足取りが順風だったわけではない。むしろ、七転び八起きと言うべきか。現社長の瀬戸健氏が03年に前身の美容・健康通販の健康コーポレーションを創業したが、経営は安定せず、さまざまな通販商品に手を出し、破綻の危機にも直面した。
フィットネスクラブ事業でようやく芽が出てからは、一気に業績が浮上。冒頭で紹介した通りの派手な広告宣伝活動も当たり、業界の風雲児となったライザップは、いよいよ本格的に業容を拡大するべく、M&A(企業の合併・買収)戦略を強化し、まずはアパレルの不振企業を飲み込んでいく。婦人服販売の馬里邑、アンティローザ、三鈴を次々と傘下に収めた。
そして業界を驚かせたのが、1月16日に発表したジーンズメイトの子会社化だ。ジーンズのブランド力はあっても業績が長期低迷していたジーンズメイトだが、ライザップは「日本で最も愛されるカジュアルブランド」にV字回復させると鼻息が荒い。
ヘルスケア分野でも拡大戦略は止まらない。昨年7月には、北尾吉孝社長が率いるSBIホールディングスと手を組み、アミノ酸の一つで健康増進物質として注目される「ALA」の商用化に向けた業務提携を明らかにした。瀬戸社長は記者発表で、ライザップのキャッチフレーズ「結果にコミットする」をもじって、「ALAの100億円市場の創造にコミットする」と宣言してみせた。