経営はダイエットと真逆? 拡大戦略で驀進するライザップ 業界の風雲児の横顔は (3/3ページ)

 昨年10月には伊藤忠商事とともにファミリーマートとの提携を発表。ライザップはフィットネスクラブの会員向けに低糖質食品を販売しており、健康食品やサービスの開発で協業していくという。ファミマの店頭でキャッチーなライザップとのタイアップ商品が今後は目につきそうだ。

 ビジネスのダイエットとは真逆の膨張経営で突っ走るライザップ。果たして死角や不安はないのか。

 ライザップは、雑貨業のイデアインターナショナルや書籍販売の日本文芸社など、本業とは一見遠く映る企業も多く買収している。「どこまでシナジー効果があるのか不透明」(市場関係者)という指摘が出ているほか、これらの企業の中には、ライザップの支援を受けても赤字体質からなかなか脱却できていないところも少なくない。今後のリストラや経営改革の成否がカギを握ることになる。

 現在の6倍近い売上高3000億円という高い目標の実現には、積極的なM&A戦略の継続が不可欠とみられる。それには、急激に膨張していくグループを円滑に運営する組織づくりや人材育成も欠かせない。上場会社として成長していけば、それだけ市場や投資家から注がれる視線も厳しくなる。経営目標にもしっかり「コミット」できるのか。ライザップとグループを率いる総帥の瀬戸氏自らも厳しい“鍛錬”が求められそうだ。(柿内公輔)