春闘 主要製造業はベア1000円前後の攻防か AI投資など重く (1/2ページ)

2017.2.23 21:59

日立製作所の中畑英信常務(左)に、要求書を手渡す日立製作所労働組合の坂本達哉中央執行委員長=16日、東京都千代田区(菊本和人撮影)
日立製作所の中畑英信常務(左)に、要求書を手渡す日立製作所労働組合の坂本達哉中央執行委員長=16日、東京都千代田区(菊本和人撮影)【拡大】

 自動車や電機など主要製造業の産業別労働組合で構成する金属労協は23日、東京都内で平成29年春闘の戦術委員会を開いた。今春闘では自動車や電機の労組が、賃金水準を底上げするベースアップ(ベア)で昨年と同じ月額3千円を要求。ただ、経営側は円高に伴う業績悪化やトランプ米政権の通商政策への懸念などから賃上げに慎重姿勢を強めており、妥結水準の攻防ラインが昨年の月額1500円程度から千円前後まで下がる可能性もある。(今井裕治)

 「(経営側は)賃上げ要求に軒並み厳しい反応だ」 「将来負担になるベアに経営側は慎重姿勢だ」

 23日、記者会見した自動車総連の相原康伸会長(金属労協議長)と電機連合の野中孝泰中央執行委員長はいずれも、各労組が賃上げをめぐり厳しい交渉状況にあるとの認識を示した。

 それもそのはず。28年春闘時の円安基調から一転、円高に逆回転したことで軒並み業績が悪化しているためだ。自動車大手7社の28年4~12月期連結決算では6社が減収となったほか、最終損益はトヨタ自動車や日産自動車など4社が減益、三菱自動車が大幅な赤字に転落。電機大手6社の同期も全社が減収となり、三菱電機は最終減益、NECは最終赤字に転落した。

賃上げへの逆風は業績悪化にとどまらず

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