東芝、半導体事業の分社化決定 「東芝メモリ」4月発足、株式過半を1兆円超で売却へ

2017.2.24 13:28

東芝本社が入る浜松町ビルディング=港区芝浦(斎藤浩一撮影)
東芝本社が入る浜松町ビルディング=港区芝浦(斎藤浩一撮影)【拡大】

 東芝は24日、半導体事業の分社化を正式決定した。新会社の株式売却で得た資金をてこに、最大の経営課題である米原発事業の改革を本格化させる。

 分社化するのはスマートフォンの記憶媒体に使う「フラッシュメモリー」。3月30日に臨時の株主総会を開いて承認を受ける。4月1日に事業を引き継ぐ「東芝メモリ」(東京)を正式に発足させ、過半の株式を1兆円以上で売却することを目指す。

 東芝は、米原発事業で2016年4~12月期連結決算に7125億円の損失を計上する見通しだ。16年3月期にも約2500億円の損失を処理しており、2年連続で巨額赤字に陥る最大の要因となっている。

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