
「刺激とストレスが必要な人にはスタートアップが向いています」と話すインフォステラの倉原直美さん【拡大】
--衛星には決まったアンテナと通信するために、それぞれ異なる周波数やプロトコルがあるのでは
「たしかにそうですが、標準規格があります。例えば、衛星が使える周波数帯は非常に限られているので、周波数が一致する地上局を見つけるのは簡単です。プロトコルはもちろん異なりますが、私たちの事業がそれによって影響を受けることはありません。データを集めて送信するだけですから、データの中身が何を意味するのか知る必要はないんです」
◆数年で市場が急拡大
--どんなマーケットプレイスでも需要と供給のバランスを整えるのが課題です。まず供給サイドについて、どんな地上局が名乗りをあげていますか
「インフォステラはアンテナ保有者にとって魅力的です。アンテナは設置だけでなく維持にもお金がかかります。パラボラアンテナはもちろん高額ですし、八木アンテナでさえ年間50万円から100万円かかります。インフォステラで空き時間に設備を貸せば少しでもその費用が賄えます」
--需要サイドの市場規模は大きいのでしょうか。衛星のほとんどは国の機関や軍が打ち上げていて、その市場はインフォステラの潜在的な市場に含まれませんよね
「そこが今大きく変わりつつあります。超小型衛星の打ち上げ費用が格段に下がったため、一般企業の衛星打ち上げ数がここ2、3年で急増し、市場が急拡大しています。今が商用衛星ブームの超初期にあたると思います。」
--九州工業大で電気工学博士号を取得後、東大で特任研究員として小型衛星プロジェクトに関わっていましたね。インフォステラ起業時には政府や大学の資金やプログラムによる後押しがあったのですか
「いいえ、自分で決めて起業に踏み切りました」