
「刺激とストレスが必要な人にはスタートアップが向いています」と話すインフォステラの倉原直美さん【拡大】
--その決断はなぜ
「もともと宇宙飛行士になりたかったので、学生時代は宇宙飛行士になるか少なくとも人工衛星大手の企業で働きたいと思っていました。でも、東大のポスドクだったときに民間の業界でも仕事をしてみて、思い描いていたのと違うなと感じました。仕事は楽しいけれど、これまでとは異なるまったく新しいものを創造する機会がないように思え、内側から業界を変えるのはとても難しいだろうということに気付きました。」
--日本の航空宇宙業界は少しずつ小さな改善を積み重ねることに注力している
「そう思います。大企業の顧客は政府やほかの大企業なので、現状ではそれが自然なビジネスなのかもしれません」
◆刺激とストレス
--創業は2016年1月です。起業を決めたとき、家族の反応は
「研究畑に残るか大企業で働いてほしかったようなので、ショックだったと思います。そう思う理由も分かります。安定した生活が望めるからでしょう。私の決断を受け入れてはくれましたが、おそらく今でももっと安定した仕事についてほしいと願っているのではないでしょうか」
--大企業とスタートアップの大きな違いはなんだと思いますか
「日本の大企業では、社員がそれぞれ果たさなければならない自分の職務を理解していますが、もし目標が達成できなかったとしても特に罰則があるわけではありません。努力して仕事をしている限り誰も解雇されないのです。でもスタートアップを経営していると、自分がやらなければならないタスクが分かっているときなどほとんどありません。そして、どんなに一生懸命働いても目標に到達しなければ倒産してしまう危険があります」