6日の東京株式市場でシャープの株価が5営業日連続で続伸し、前週末終値比12円高の356円で取引を終えた。取引時間中として2014年2月以来、3年1カ月ぶりの高値を付けた。業績が改善基調にあることに加え、現在の東京証券取引所2部から1部への復帰が年内にも実現するとの期待から、買い注文が集まった。
シャープ首脳が2月28日、1部復帰に関し「今年の年末から来年春ごろ」と時期を明言し、年内に実現する可能性が浮上した。
シャープ株は親会社の台湾・鴻海精密工業が66%を保有しており、市場に流通する比率は34%程度にとどまる。東証が1部指定の基準と定めている35%を下回っており、鴻海はシャープ株1%程度を売却することを検討している。