
パナソニックのインド生産拠点「テクノパーク」で、エアコンの製造に当たる従業員=2016年12月、北部ハリヤナ州ジャジャール(共同)【拡大】
パナソニックが、インドで家電製品の事業拡大に乗り出している。インドでは採算悪化などから日系家電メーカーが次々と撤退し、事業展開をしている主要企業はパナソニックと日立製作所、ソニーの3社のみ。地元企業に加え、中国、韓国勢との価格競争が激しさを増すなか、現地生産体制を強化して巨大市場でのシェア拡大を狙う。
首都ニューデリーから車で約2時間。北部ハリヤナ州ジャジャールにパナソニックの現地生産拠点「テクノパーク」がある。約30万平方メートルの広さがあり、敷地内の工場ではエアコンや洗濯機が次々とつくられていく。
同社は、ここに約1万4000平方メートルの新たな工場を建設し、冷蔵庫の生産に着手する。11月に稼働し、2018年4月から販売を始めたい考えで、エアコン、洗濯機を合わせた「三大白物家電」の現地生産から販売までの体制を整える。
インドでは電力事情の悪さなどから冷蔵庫の普及率は2割程度だが、7%台の高い経済成長によって購買層が拡大し、毎年10%程度の市場拡大を見込む。インドの冷蔵庫は1ドアタイプが多いが、今後は2ドアの省エネタイプが主流となると予想し、3万~5万ルピー(約5万~8万4000円)の中高級価格帯に狙いを定める。