スマホと連携で多彩な照明　パナソニックはＬＥＤ１５台を一括制御

　最先端の照明技術が一堂に会する国際総合展「ライティング・フェア　２０１７」が７日、東京ビッグサイト（東京都江東区）で開幕した。１３回目の開催で、国内外から２１２社が出展。照明をスマートフォンやタブレットと連携させて室内の空間を演出したり、買い物客を案内したりするなど多彩な技術やサービスが披露された。１０日まで。

　パナソニックのＬＥＤ（発光ダイオード）照明「リンクスタイルＬＥＤ」は、近距離無線通信「ブルートゥース」を活用し、スマホやタブレットで最大１５台の器具を一括制御する仕組み。食事、読書などの生活シーンに応じて光の明るさなどを調整し、５種類の照明を選ぶことができる。

　世界最大手のフィリップス・ライティング（オランダ）の日本法人は、可視光通信を使って、スーパーマーケットなどの買い物客の位置情報を頭上のＬＥＤ照明がスマホへ知らせる「インドアポジショニングシステム」を紹介。スマホに専用アプリを搭載すると、目当ての食材が置かれている場所に案内したり、おすすめのレシピを紹介したりできる。

　このほか、生活用品のアイリスオーヤマも無線でＬＥＤ照明を制御するシステム「ライコネックス」を披露。親機が各器具に直接指令を発信するのではなく、器具間でリレー方式で信号を伝達し、安定した高速通信が可能となる。ＬＥＤ照明事業の売上高を２０１７年１２月期に前期比約１．５倍の４００億円に高める計画も示した。