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JPXの清田瞭最高経営責任者(CEO)は「19万人の社員、600社の関連会社を審査するので、相当な時間がかかる」と慎重に調べる考えを示している。
株主、市場に打撃
また東芝は巨額損失の影響で、17年3月期末に負債が資産を上回る債務超過となり、8月には第1部から第2部に降格する公算が大きい。同社は利益の大半を稼ぐ半導体事業を別会社化し、株式の過半を売却して財務内容を一気に改善する計画だが、売却額が想定を下回るなどして18年3月期末も債務超過が続けば、上場廃止に追い込まれる。東芝株の時価総額は約9400億円で、株主は16年3月末時点で44万人近くいる。上場廃止となれば東芝株は市場で売買できなくなり、株主は取引相手を個別に探すほかなくなる。東芝への投資家の信頼はさらに低下し、相場全体の下落圧力にもなりそうだ。
公正な市場運営のためにはルール違反への厳格な対応が求められるものの、「東芝は貴重な技術を持つ巨大企業。上場廃止にしていい企業ではない」(カブドットコム証券の山田勉マーケットアナリスト)との慎重論も根強く、市場の番人である自主規制法人は難しい判断を迫られそうだ。