
東芝本社ビル=17日午後、東京都港区(本社チャーターヘリから、桐原正道撮影)【拡大】
安全規制の強化などで事業環境が厳しくなるなか、WHを売ろうにも候補は少ない。三菱重工は、経営危機に陥ったアレバの支援で手いっぱいの状態。日立とGEは原発への投資に慎重だ。中国やロシアは、安全保障上の理由で米政府が売却を認めない可能性が高い。
これに対し、韓国は2009年、海外初の新設案件をアラブ首長国連邦(UAE)で勝ち取ったが、それ以外に受注が確定しているものはまだない。輸出拡大のためにも、実績豊富なWHを取り込みたいところだ。
韓国の原子炉はもともと、WHの設計を元に開発された経緯があり、炉型が同じ加圧水型軽水炉(PWR)のため、相乗効果も得やすそうだ。昨年10月には、WHとKHNPが技術協力を促進する内容の覚書を交わすなど、関係も近い。何より中国やロシアと違い、米政府も容認する可能性がある。
KEPCOは東芝が60%を出資し、英国で進めている原発新設計画の運営会社についても、株式取得に関心を示しているとされる。
日本メーカー関係者は「(業界)再編につながる可能性もあるので、動向には目を配る必要がある」と話す。