電機大手、ベア1000円で決着へ 妥結額2年連続前年割れ

2017.3.11 06:00

 日立製作所など電機大手の2017年春闘交渉は10日、賃金水準を引き上げるベースアップ(ベア)が月額1000円で決着する方向が固まった。ベアは4年連続となるが、前年の妥結水準を2年連続で割り込む。企業業績は伸びておらず、厳しさがにじむ結果となった。

 電機とともに春闘相場をリードする自動車も大詰めを迎えているが、経営環境の先行き不透明感を背景に経営側は慎重な姿勢が目立ち、15日の集中回答日に向けて労使の攻防が続く。経済の好循環を実現するため政府が求めた大幅な賃金の改善は難しい情勢だ。

 電機各社の業績は、円高や海外市場の減速などで減収、減益傾向だ。日立などの労働組合が集まる電機連合は消費回復には継続的な賃上げが必要として、前年と同様にベア月額3000円以上を要求。妥結額も前年と同じ1500円を目指したが、経営側は慎重な姿勢を崩さなかった。電機は第2次安倍内閣による官製春闘の下、計6500円のベアを勝ち取ってきた。1000円での決着は過去3年と比べ最低となる。

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