
東芝の本社ビル=東京都港区芝浦(撮影・大竹信生)【拡大】
現段階で入札に関心を示すのは、台湾の半導体受託生産大手の台湾積体電路製造(TSMC)や鴻海(ホンハイ)精密工業、韓国のSKハイニックス、米ウエスタンデジタルなどの半導体大手、欧米の投資ファンドなど米韓台の10社程度とみられ、日本勢は見当たらない。
こうした中、国内に技術を残すべきだとして浮上するのが産革機構の出資案だ。買収には1兆円超の資金が必要なため、ファンドや企業と組んでの一部の出資が想定されるが、官民ファンドによる救済色の強い出資には慎重な意見もある。