
スペイシーの事業は、会議室の効率的な活用に貢献している【拡大】
--日本の大都市を中心にサービスを展開していますが、オフィスが小さくて不動産価格の高い東京のような都市以外でもスペイシーの需要はありますか
「東京ほど人口の密集した都市でなくても、同じようにオフィスビルに空きがあってテナントを募っているオーナーはいます。一方、会議などの目的でスペースを利用したい人もいます。東京以外でも、サービスの魅力が理解されるだろうと自信を持っています。昨年までは東京にフォーカスしていましたが、現在は全国のさまざまなスペースが掲載されています」
--多くの人にとってはまだ新しいコンセプトでしょうね。サービス開始当初は、ユーザー獲得が難しかったですか
「たくさんのビルや会議室のオーナーから1対1で話を聞きました。サービス初期に掲載してくださったオーナーさんは、スペイシーについて質問がたくさんありました。今よりずっと多くのサービス提供が要求され、掲載のために、私たちがデータ入力さえしなければなりませんでした。日本の不動産業界は保守的で、新しい物に対して懐疑的な傾向にあるので時間はかかりました。それに比べて、スペースを利用する側のユーザー獲得はずっとスムーズでした。SEO(検索エンジン最適化)とソーシャルメディアを駆使して、『格安で会議室を借りられますよ!』と宣伝すれば、需要があったので十分でした」