
スペイシーの事業は、会議室の効率的な活用に貢献している【拡大】
日本でシェアリング・エコノミーを実践するスタートアップはあまり多くないが、梅田氏の指摘は説得的だ。規制ばかりが取り上げられるが、実際にはかなりの可能性が眠っているのだろう。
法人向けの会議室シェアの市場規模は実際どれぐらいかというところが、今後スペイシーの課題になってくると思われる。UberやAirbnbはタクシーに向かって手を上げる、配車を要求する、ホテルを予約するといったすでに日常的な行動についての新しいやり方を提案し、より使いやすく、便利で安価な方法に変えた。それに比べると、会議室を借りることはもともと一般性が高いとはいえない。一般の人が時間単位でスペースを借りるようになるには、スペイシーがコンセプトを社会に浸透させ、定着させる力量が試される。
国内のシェアリング・エコノミーを牽引(けんいん)する一社の今後に注目しよう。
文:ティム・ロメロ
訳:堀まどか
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【プロフィル】ティム・ロメロ
米国出身。東京に拠点を置き、起業家として活躍。20年以上前に来日し、以来複数の会社を立ち上げ、売却。“Disrupting Japan”(日本をディスラプトする)と題するポッドキャストを主催するほか、起業家のメンター及び投資家としても日本のスタートアップコミュニティーに深く関与する。公式ホームページ=http://www.t3.org、ポッドキャスト=http://www.disruptingjapan.com/