
シャープの戴正呉社長が全従業員に対して明らかにした「感謝のしるし」【拡大】
経営再建中のシャープは31日、業績回復に向けた努力に対する「感謝のしるし」として、国内のグループ従業員約1万9千人に一律3千円を支給すると明らかにした。社内の士気を高める狙い。
戴正呉社長は同日、社員に向けた年度末のメッセージで「1年間共に頑張ってきた職場の仲間との親睦会や、支えてくれた家族へのねぎらいの費用の一部として活用してほしい」とした。封筒入りの現金を各職場で渡すという。
また、成果を上げた役職員に対する報酬として、ストックオプション(自社株購入権)を付与する新制度を近く導入する方針も表明。株価と報酬額を連動させることで仕事への意欲を引き出す。
シャープは昨年8月に台湾の鴻海精密工業の傘下に入り、業績が好転。株価も昨年8月に87円まで下落したが、30日終値で451円まで回復している。