だから「クォーターパウンダー」は販売終了に追い込まれた “マックの顔”撤退の背景 (6/7ページ)

2017.4.1 13:03

「クォーターパウンダー」撤退の裏に何があったのか
「クォーターパウンダー」撤退の裏に何があったのか【拡大】

  • 単価500円を超えているのは、「ダブルクォーターパウンダー・チーズ」のみ
  • ビッグマックの価格は380円
  • 1380円もするウマミバーガー

 2015年に上陸を果たして話題になったニューヨーク発の「シェイクシャック」は、健康的に飼育されたアンガスビーフを使用するなど、素材にこだわっているがゆえかなりの高価格帯で、「ハンバーガー」単品で580円(税込)、シャックバーガーなどは680~980円と、「クォーターパウンダージュエリー」並の価格設定となっている(関連記事)。

 もっと高いハンバーガーもできている。つい最近、東京・青山に初上陸を果たした「ウマミバーガー」などは1380円(税別)もするのだ。

 そういう話をすると、必ずといっていいほど「そんな高い店はマックとはそもそもターゲットが違うからバッティングしない」とか言う人がいる。しかし、人間は1年365日を「価格」でガチッと縛られて生きているわけではない。近所にある、子どもを遊ばせられる、コーヒーが安いなどさまざまな理由でマックを利用しているだけに過ぎず、出先に「ロサンゼルスで話題のハンバーガーショップ」があれば、話のタネに行列に並ぶ。普段は100円マックの若者でも、デートの時にはショッピングモールの「クア・アイナ」に行くこともある。

 そういう消費者の行動を考えると、ライバルたちの「高級バーガー」路線はじわじわとマックを苦しめるのは明らかだ。社会に「やっぱり素材にこだわったハンバーガーは高いけれどおいしいね」という認識が広まれば広まるほど、低価格ハンバーガーの「粗」が目立ってしまうからだ。

 事実、米国では「シェイクシャック」や「ウマミバーガー」という高級路線のハンバーガーチェーンが台頭していく動きと反比例するように、マックの評価が落ちている。

マックは「高級バーガーを捨てた」

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