だから「クォーターパウンダー」は販売終了に追い込まれた “マックの顔”撤退の背景 (7/7ページ)

2017.4.1 13:03

「クォーターパウンダー」撤退の裏に何があったのか
「クォーターパウンダー」撤退の裏に何があったのか【拡大】

  • 単価500円を超えているのは、「ダブルクォーターパウンダー・チーズ」のみ
  • ビッグマックの価格は380円
  • 1380円もするウマミバーガー

 マックは「高級バーガーを捨てた」

 2014年には、米国で権威のある消費者雑誌『コンシューマー・リポート』が全米3万2405人を対象とした調査で、マクドナルドは「最もおいしくないハンバーガー」に選ばれた。これは決してマックの品質が落ちたわけではない。「高級ハンバーガー」が世に溢れていることで消費者のハンバーガーに対する評価が厳しくなり、マックが置いてけぼりをくらってしまっただけなのだ。

 では、こうならないためにどうすればいいのかといえば、「同じ土俵」に乗らないことだ。つまり、「素材」や「肉の厚み」をうたう高級ハンバーガーと比較され、酷評される恐れのある商品を捨てるのだ。それがマックにおいては「クォーターパウンダー」であることは明らかだ。

 つまり、今回の販売終了は、本国から飛び火してきた「高級ハンバーガー競争」を踏まえ、日本のマックが本格的な迎撃体制を整え始めた、と言えなくもないのだ。

 口でいうのは簡単だが、こういうことができる企業は少ない。特にそれがその企業の「アイデンティティ」というべき存在ならばなおさらで、過去の歴史やストーリーにしがみつく。

 だが、マックはそれをサラッと決別している。時代の変化に対応して、ライバルたちの追撃を交わすため、やるべきことに手をつけているのだ。

 2017年のマクドナルドは面白いことになるかもしれない。

窪田順生氏のプロフィール:

 テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。これまで100件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。

 著書は日本の政治や企業の広報戦略をテーマにした『スピンドクター "モミ消しのプロ"が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)など。『14階段--検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。

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