
液晶テレビ工場に着工し、報道陣に「8Kテレビでシャープブランドを世界一にする」と語る鴻海精密工業の郭台銘会長=中国・広州市(石川有紀撮影)【拡大】
受託製造業(EMS)からの脱皮を目指す鴻海にとって、シャープは最も重要な戦力といえる。このため、郭氏が今年1月に米国での液晶工場計画を打ち出すと、堺市のシャープ本社にも米国各地から工場誘致の電話がかかってきたという。
しかし、シャープの戴社長は3月14日の産経新聞のインタビューで「(鴻海とシャープで)まだ米国投資は決まっていない。一番大きい市場だから、やりたい気持ちはある。ただ、経営としては競争力の問題がある」と打ち明けた。
シャープに、ひと息つける日は来るのか。