--ラーメンにですか? それは…間違っていますよね
「(笑)日本人はほとんどの方がそう言うでしょうね。でも、私たちはアメリカでラーメン文化を改めて発明し、再構築しなければならないと思っています。本物を提供するというコンセプトは変わりませんが、市場が変われば味も変わらなければいけません」
--顧客について教えてください。ラーメンセットを購入する層は
「私たちにとっては驚きだったんですが、アメリカのお客さんにとって、ラーメンはホームパーティーのメニューなんですね。友人を呼んで自宅でラーメンパーティーを開催する人が多いです。こちらでは、ラーメンはおしゃれな食文化なので、食通のミレニアル世代に販売することがほとんどですね。彼らは新しい食べ物を試してみるのが大好きで、健康にも気を使っています。サンフランシスコでは、ラーメン店はおしゃれな高級店です。東京では1000円以内でおいしいラーメンが食べられますが、サンフランシスコでは2500円ぐらいする感覚です」
--ラーメンヒーローが売るのは体験と目新しさですね。その存在を知ってもらうためにどういった活動をしていますか
「いくつかお客さんの目につく方法があります。ひとつは、サンマテオにあるキッチンタウンです。20~30社の食品関連のスタートアップが参加するシェアキッチンで、その場所を使ってイベントを開きます。キッチンタウンにはメーリングリストもあって、新しい食文化に敏感な人が登録しているので、その人たちに製品を知ってもらうことができます。FeastlyやEatWithといったウェブサイトも使っています。自宅に人を呼んで料理したり、出張調理をしたりしているプロ・アマのシェフ向けのサイトです」