
トルクシリーズは40~70代の男性から支持を得ている【拡大】
「スマホの汎用(はんよう)化が進んでも、本当に高齢者や子供にとって使いやすいのかなどといった課題は残る。さまざまなターゲットに応じた商品を提供しなければならない。トルクもその一つ。耐久性を高め、長時間使えるようにしたい」
通信機器事業本部でX01の商品企画を担当した大西克明さんは意欲を燃やす。
大型連休(GW)や夏休みは屋外レジャーが本格化する。トルクは頼もしい「相棒」になってくれそうだ。(宇野貴文)
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≪企業NOW≫
■谷本新社長 「守り」から「攻め」の新体制へ
京セラは4月から谷本秀夫新社長の体制が始動した。山口悟郎前社長(現会長)体制で不振事業の構造改革に一定の区切りがついたため、若返りを機に「守り」から「攻め」に転じ、業績拡大を目指す。
昨年7月には、理化学研究所などと組み、脱毛症を再生医療技術で治療する共同研究に乗り出すと発表。電子部品で培った微細加工技術を生かして細胞の自動培養装置を開発し、2020年に細胞の受託製造事業に参入する計画を示した。
京セラは精密部品の加工技術のほか、人工関節などの医療事業も手掛けている。業務用インクジェットプリンターでインクを精密に射出する技術も生かしたい考えだ。