
セブン&アイ・ホールディングスの定時株主総会の会場に入る株主ら=25日午前【拡大】
■“脱カリスマ”1年
セブン&アイ・ホールディングスは25日、定時株主総会を開き、井阪隆一社長ら経営陣を再任した。“カリスマ経営者”だった鈴木敏文前会長との確執を経て、井阪体制が誕生してから丸1年。カリスマが育てた主力のコンビニエンスストアでさらなる成長をうかがう一方、苦戦する総合スーパー(GMS)や百貨店の構造改革は道半ばだ。
「コンビニを成長領域と位置付ける」。井阪社長は総会に出席した684人の株主を前に強調した。
再編が進み競争が激化する国内コンビニ市場では、店舗オーナーから徴収する加盟店料を9月から1%減額。2018年2月末の国内店舗数を前年同月比で700店増やし、約2万店に引き上げる。また、8月に米社からコンビニ約1100店舗を買収する計画で、米国市場でも攻勢に出る。17年2月期は、連結営業利益が前期比3.5%増の3645億円と過去最高を更新した。ただ、営業利益の9割近くをコンビニで稼ぎ出し、同事業に依存する構図は変わらない。
「GMSの衣料品の不振はいつまで続くのか」「イトーヨーカ堂の社員教育がなってない」「関西の百貨店の売却は、業績にどう影響するのか」-。25日の総会では、株主から好調なコンビニ事業の質問はほとんど出ず、不振のGMSや百貨店事業に対する質問が集中した。