
ソフトバンクグループ株主総会の会場。孫社長ら経営陣の後ろのスクリーンに、同社の理念が映し出された=21日、東京都千代田区(高橋寛次撮影)【拡大】
「アローラさんへの退任費用が88億円とある。日産自動車のゴーン社長が10億円もらっているというがその8、9倍。この費用を配当にまわすと30円くらいになる。2度とこのようなことがないようにぜひ、職務をまっとうしてもらいたい」
これに対し、孫社長はまったく動じずに答える。
「配当30円に相当というのは、(そんなに大きくはなく)おそらく1ケタ間違っていると思う。ニケシュがグーグルに務めているときに多くの報酬を得ており、ストックオプションも累積していた。スカウトするに当たり、同等かそれ以上を払わなければならなかった。報酬額は確かに大きいが、彼がいた2年間で貢献した額も、非常に大きかったと高く評価している」
アローラ氏退任の背景にも改めて言及した。
「来てもらうときに、早い時期に後継者としてバトンを渡すと言ったが、彼と私の思い、時間軸に差があった。ある時、『君が思っているような早いタイミングでバトンを渡す気はない』と伝えたことで退任となった。結果として払う必要のない退職金を払うことになったのかもしれない。しかし代わりに、私が現役の社長として戻ってきた(笑)。(私に)その価値があるのではないか。また同じことをやるかどうか、それは人物によると思う。そういう意味ではあまり反省していない」