
ソニー・デジタルエンタテインメント・サービスの福田淳社長【拡大】
VRギャラリーを立ちあげたのも、そうした変化の波をいち早くキャッチして、自分たちのサービスに利用できないかを考えたため。ほかにもVRチャンネルを開設して、360度映像の4Kライブ配信を行えるプラットフォームを整備した。長くニューメディアと呼ばれる新規の映像やコンテンツの提供に携わって来た福田社長は、経験から「コンテンツの新しい面白さを提供する」ためには、常に新しいことに挑戦していく意識が大切さだと考えている。
携帯電話のiモードでも、初期に大流行した待ち受け画像について、映画業界は絵が動くだけのプア(貧弱)なコンテンツだと冷めた目で見ていたが、すぐに年間の映画興行に匹敵するだけの市場へと成長していった。「これは面白いのではというイノベーターがいた時に、面白いコンテンツができる」と福田社長。VRやAR(拡張現実)、MR(複合現実)といった技術が持つ表現の可能性にマッチしたコンテンツを考え、作っていくことでしか次代は担えない。
「新しい機器からクリエイティビティを引き出すのが人間」とも話した福田社長。「VRに限らず、新しいガジェットがサンフランシスコとか東大とかから出てきた時、エンターテインメント業界にいる人が、そんな新しいものが流行るはずがないと言うのではない。取り組んでみて、どう面白いのか試していくことで、自分にも社会にも貢献できる」。新しいテクノロジーやメディアに積極的に挑戦してく必要がありそうだ。