
飛び出してきた人形を検知し自動ブレーキをかけるマツダのシステム【拡大】
トヨタ自動車が6月26日に東京都内で開いた高級車ブランド「レクサス」の新車発表会。約11年ぶりの全面改良となる最上級セダン「LS」の特徴として掲げたのは、高級車ならではの高い走行性能でも、運転席の静粛性でもなかった。
「目指したのは世界で最も安全な車だ」
伊勢清貴専務役員は記者会見でこう強調した。同社が「フラッグシップ」と位置付ける新型LSには歩行者やガードレールとの衝突回避機能に加え、カーブで速度が出すぎた際に自動で減速したり、高速道路での車線変更を支援したりする機能を搭載した。
運転者が急な病気などで一定時間操作しない状態が続いた場合は自動停止し、インターネットを通じて救命要請も行う。トヨタはこうした最新の安全機能の一部を、来年から他の車種にも順次搭載する方針だ。
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燃費や馬力、環境性能など消費者が車を選ぶ際のポイントは、年代や用途によってさまざまだ。しかし最新の安全機能だけは、全ての新型車に共通する“必須項目”となっている。