「いきなり!ステーキ」来年、いきなり店舗倍増計画 社長の強気戦略の成否は? (4/5ページ)

コック姿の一瀬社長の写真が客を招く「いきなり!ステーキ」。“肉食女子”が吸い込まれていく=東京都杉並区
コック姿の一瀬社長の写真が客を招く「いきなり!ステーキ」。“肉食女子”が吸い込まれていく=東京都杉並区【拡大】

  • 「いきなり!ステーキ」のリブロースステーキ300グラム=平成26年12月、大阪市中央区のアメリカ村店(渡辺大輔撮影)
  • 牛肉の塊を客の目の前で切り分け、焼くスタイルの「いきなり!ステーキ」=平成26年12月、大阪市中央区のアメリカ村店(渡辺大輔撮影)
  • 「いきなり!ステーキ」アメリカ村店=平成26年12月、大阪市中央区(渡辺大輔撮影)
  • 「いきなり!ステーキ」の店舗倍増計画を掲げるペッパーフードサービスの一瀬邦夫社長=平成29年3月、東京都墨田区(伴龍二撮影)

 「厚切りステーキは外食の王様。それを手軽に食べられる独自の業態を編み出したことで、潜在ニーズを掘り起こせた」

 一瀬社長はこう胸を張る。

 来年の「店舗倍増計画」では、新規出店200店のうちFCが120店に上る予定。また、現在の店舗立地は首都圏が中心だが、FC展開の加速により、来年以降は地方のロードサイド(沿道)店が一気に増える見通しだ。

 糖質摂取を制限する健康法の定着や、高齢者のタンパク質不足による骨や関節、筋肉などの運動器の衰え「ロコモティブシンドローム」(運動器症候群)の理解の深まりも“肉食”への追い風となっている。

 「ペッパーランチも含めて、国内1000店は射程に入った」(一瀬社長)というPFSの勢いは止まりそうにない。

 「まだ『いきなり!』業態がなかった5年前は、コラボを申し込んでもつれないあしらいだった」

 ある古参幹部は感慨深げにふり返る。今でこそ絶好調のPFSだが、「ペッパーランチ」では19年に大阪市内の委託店で店長と店員による不祥事が発生。21年には複数の店舗で食中毒が発生して客足が遠のき、倒産の危機にまで陥った。

 業績回復の一助にしようと24年、ある菓子メーカーにコラボ商品の企画を持ち込んだが、色よい返事は得られなかったという。

「社員を路頭に迷わせるわけにいかない」