「いきなり!ステーキ」来年、いきなり店舗倍増計画 社長の強気戦略の成否は? (5/5ページ)

コック姿の一瀬社長の写真が客を招く「いきなり!ステーキ」。“肉食女子”が吸い込まれていく=東京都杉並区
コック姿の一瀬社長の写真が客を招く「いきなり!ステーキ」。“肉食女子”が吸い込まれていく=東京都杉並区【拡大】

  • 「いきなり!ステーキ」のリブロースステーキ300グラム=平成26年12月、大阪市中央区のアメリカ村店(渡辺大輔撮影)
  • 牛肉の塊を客の目の前で切り分け、焼くスタイルの「いきなり!ステーキ」=平成26年12月、大阪市中央区のアメリカ村店(渡辺大輔撮影)
  • 「いきなり!ステーキ」アメリカ村店=平成26年12月、大阪市中央区(渡辺大輔撮影)
  • 「いきなり!ステーキ」の店舗倍増計画を掲げるペッパーフードサービスの一瀬邦夫社長=平成29年3月、東京都墨田区(伴龍二撮影)

 「社員を路頭に迷わせるわけにいかない」

 一瀬社長は逆境に負けられないと奮闘し、同年に黒字転換を果たす。

 今や、「いきなり!」は「コラボしたいチェーンのナンバーワン」(食品メーカー関係者)とまでいわれる。

 大手コンビニエンスストア「ミニストップ」は、昨年12月に「いきなり!」監修のステーキ弁当など5商品を期間限定で発売。「いきなり!」監修の冷凍食品「ビーフガーリックピラフ」を今年3月発売した日本水産は、スーパーなどの引き合いが殺到して生産態勢の増強を迫られた。

 今秋以降はスナック菓子とのコラボも相次ぐ。ジャパンフリトレーは特製ソース味の「いきなり!ステーキコーンスナック」など2商品を、おやつカンパニーは「ベビースタードデカイラーメン(いきなりステーキ味・わさびガーリック味)」を売り出す。

 ジャパンフリトレーの岩崎直哉社長は「『いきなり!』の店舗拡大と歩調を合わせ、スナックのヒットにもつなげたい」と期待する。「いきなり!ステーキ」の快進撃はどこまで続くのか。(経済本部 山沢義徳)

 一瀬邦夫氏(いちのせ・くにお) 昭和17年、静岡市生まれ。東京都墨田区で子供時代を過ごし、高校卒業後、東京・赤坂の山王ホテルなどでコックの修業を経て45年に独立、「キッチンくに」を開業。平成6年からフランチャイズの低価格ステーキ店「ペッパーランチ」を展開し、7年に運営会社のペッパーフードサービスを設立、社長就任。25年から長崎県佐世保市のテーマパーク「ハウステンボス」の飲食部門顧問も務める。