
記者会見の冒頭で頭を下げる日産自動車の西川広人社長=19日午後、横浜市西区(福島範和撮影)【拡大】
日本製造業で低下しているのは品質やモラルだけではない。競争力低下もデータではっきり示されている。日本生産性本部によると、2000年に米国に次ぐ2位だった日本の製造業の労働生産性は11位まで転落。生産性を高めるモノのインターネット(IoT)ではドイツや米国に大きく立ち遅れている。
危機的な状況に、日本の経営者は手をこまねいているようにしかみえない。経済同友会の小林喜光代表幹事は「日本の経営の劣化はきわめて重く受け止めている。他山の石として見直すことが必要」と警鐘を鳴らした。