創業4年で時価総額1000億円以上 AI時代を生き抜く「メルカリ流の組織づくり」 (1/5ページ)

 自分の市場価値を上げるにはどうすればいいのか。立教大学ビジネススクールの田中道昭教授は1000社・10万人以上の「人事ビッグデータ」を分析した結果、「あしたの履歴書」というメソッドを提唱しています。その重要項目のひとつが「仲間とのつながり」。田中教授は「仲間」を意識した典型例として、急成長したユニコーン企業「メルカリ」を挙げます--。

 ※本稿は、高橋恭介・田中道昭『あしたの履歴書』(ダイヤモンド社)の第2章「『あしたの履歴書』が未来を創る力になる」を再編集したものです。

 創業4年で時価総額1000億円以上

 「あしたの履歴書」では、目標設定においても、目標を実現していく中でも、仲間(ピア)とのつながりを大切に考えています。実際にも、「あしたの履歴書」の超長期目標設定の項目には、自らが演じていく「主人公」などと並んで、「仲間」という欄も用意されています。ここでは、最近注目されている日本企業の事例を通して、仲間とのつながり、そして目標や目標管理の重要性について見ていきたいと思います。

スマートフォンに表示されたアプリ「メルカリ」の画面

スマートフォンに表示されたアプリ「メルカリ」の画面

 「創業4年で時価総額1000億円以上」。ベンチャー投資の世界では、創業10年以内で時価総額1000億円以上の非上場企業は、ユニコーン企業と呼ばれています。日本随一のユニコーン企業が、フリマアプリで有名な「創業4年で時価総額1000億円以上」企業、メルカリです。

「アマゾンvs.アリババ」に対抗するのはメルカリと予想