コンビニ流で駐車場を革新 プラットフォーマー「akippa」が手掛ける異業種の橋渡し (2/6ページ)

 人気アーティストのコンサート当日で、すぐに満車になりそうなスタジアム近隣の駐車場を事前に予約して確保しておけたり、スマートフォン決済の現金いらずで、駐車場オーナーも追加投資ゼロで始められたり、当初は未対応だった15分単位の時間貸しも16年3月から利用可能とすることで、格安な料金を売りに一般のコインパーキングと張り合えるようにもなっていたりと、akippaのビジネスモデルや着眼の非凡さについては、すでに各種媒体で紹介されているので、サービス全般の紹介はそれらの既出記事に委ねたい。

 この記事で的を絞って紹介したいのは、さまざまな異業種とコラボをすることで駐車場の利便性を高め、さらなる利用客を呼び込もうとするやり方だ。これは、前述のコンビニの集客手法にも通じ、人々の暮らしをもっと便利にするという観点からも歓迎すべき動きだ。

 そしてもう一点、駐車場の存在をいかに潜在利用者にアピールするかについても、akippaのやり方にはさまざまな工夫がある。当記事ではそれら二点に絞り込んで紹介していきたい。

▽鉄道事業者とのコラボで駐車場プラスαの需要創出

 akippaの他業種とのコラボでまず特筆すべきは、讃岐うどん店「丸亀製麺」との協業だ。駅から遠いロードサイド店で駐車場がオーバーフローし、店内には空席があるのにクルマが駐められないせいで満席にならない事態が発生していた。そこでakippaが土日祝限定で近隣の駐車場を確保し、この問題を解消したのだ。

 「akippaは自分たちを駐車場事業者ではなく、中立的な存在のプラットフォーマーだと考えています。ですから、駐車場業界の各社も敵とは見なさず、上位10社中5社とすでに提携していますし、他にもさまざまな事業者と手を組んで駐車場問題を解消し、ユーザーの利便性向上に力を尽くしていきたいと考えております」(akippaの金谷元気社長)

JR九州との協業で稼働率向上