コンビニ流で駐車場を革新 プラットフォーマー「akippa」が手掛ける異業種の橋渡し (6/6ページ)

 たとえば大阪府堺市にある専門学校の近くに月極駐車場を所有する女性は、年末年始には学校がないため、契約者の多くを占める学生が駐める区画がガラガラになる一方で、帰省でやってきたクルマが駐める場所に困るという需給ギャップに目を留めた。そこで周囲の民家にチラシ配りをし、年末年始の一時利用という需要を掘り起こしたのだ。

 「コインパーキングは報酬も固定制で、オーナーさんに創意工夫の動機づけが働きにくい事情があります。その点akippaはレベニューシェアを第一に考え、オーナーさんをパートナーと捉えて交流会も積極的に開いています」(金谷社長)

 いったん造ればあとは管理会社任せという従来の駐車場経営スタイルに、こうした面からも変化がもたらされている。ゲームチェンジャーとしてのakippaの取り組みに、ますます目が離せなくなりそうだ。(待兼音二郎/5時から作家塾(R))

 5時から作家塾(R) 1999年1月、著者デビュー志願者を支援することを目的に、書籍プロデューサー、ライター、ISEZE_BOOKへの書評寄稿者などから成るグループとして発足。その後、現在の代表である吉田克己の独立・起業に伴い、2002年4月にNPO法人化。現在は、Webサイトのコーナー企画、コンテンツ提供、原稿執筆など、編集ディレクター&ライター集団として活動中。